「サトウキビ」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
多くの人が、真っ白な砂糖の原料であることや、暖かい沖縄の風景をイメージするかもしれません。確かに、サトウキビは私たちの食生活に欠かせない甘味料を生み出す大切な植物です。
でも、その魅力は「砂糖になる」だけではないんです。
実は、刈り取ったばかりの新鮮なサトウキビを、その場でギュッと絞って作る「生ジュース」が、驚くほど美味しいことをご存知でしょうか?
南国ブラジルでは屋台の定番として親しまれている、このフレッシュなサトウキビジュース。なんと、ここ島根県出雲市で、その本場の味を体験できるお店があるんです。それが、以前ご紹介したブラジル料理店「PASTELARIA PAIZAO」です。
この記事では、知っているようで意外と知らないサトウキビの秘密と、その魅力を丸ごと味わえる絶品ジュースについてご紹介します。
そもそもサトウキビってどんな植物?
見た目は竹やトウモロコシにも似ていますが、サトウキビは実はイネ科の植物。大きいものだと高さが6メートル以上にもなる、とても背の高い植物です。
最大の特徴は、光合成で作った栄養を「ショ糖」という形で、たっぷりと茎の部分に蓄えること。このおかげで、茎をかじったり絞ったりすると、自然で優しい甘みがじゅわっと溢れ出してきます。
本来は、沖縄やブラジルのように、一年を通して暖かく日差しが強い気候を好む植物。だからこそ、出雲の地で育ったサトウキビから作られるジュースは、とても貴重で特別な一杯なんです。
ブラジルの国民的ドリンク「カウド・ジ・カーナ(Caldo de Cana)」とは

「カウド・ジ・カーナ」とは、ポルトガル語で「サトウキビの汁」という意味。その名の通り、専用の機械を使ってサトウキビの茎を丸ごと圧搾し、水分を絞り出しただけの、100%天然のジュースです。
砂糖の原料と聞くと、とても甘ったるい味を想像するかもしれませんが、実際の味わいは驚くほどスッキリ。自然で優しい甘さと、青々しい草のような爽やかな香りが口の中に広がります。
ブラジルでは、街角の屋台や市場で気軽に飲める国民的なドリンク。暑い日にゴクゴクと喉を潤すのが定番のスタイルで、お好みでレモンやライムをキュッと絞って、さらに爽やかにして飲むこともあります。
サトウキビの意外なパワー
カウド・ジ・カーナの魅力は、その美味しさだけではありません。実は、栄養面でも嬉しいパワーを秘めているんです。
絞りたてのジュースには、精製された砂糖には含まれない、ビタミンやミネラル(カリウム、カルシウム、鉄分など)が豊富に残っています。
また、主成分である糖分は、素早く体に吸収されてエネルギーに変わるため、疲労回復やスポーツ後のエネルギー補給にもぴったり。ブラジルで暑い日に飲まれるのには、ちゃんと理由があったんですね。天然の甘みで、美味しく元気をチャージできる、まさに自然のエナジードリンクです。
挑戦!出雲で育ったサトウキビ
本来は暖かい場所で育つサトウキビを、この出雲の地で栽培する。その挑戦の中心にいるのが、「PASTELARIA PAIZAO」のオーナー、タキナミさんです。
故郷ブラジルで慣れ親しんだ「カウド・ジ・カーナ」の味を、ここ出雲でも届けたい。その想いから、自ら畑を耕し、試行錯誤を重ねてサトウキビの栽培を始めました。
もちろん、気候の違う土地での栽培は簡単ではありません。しかし、タキナミさんの情熱と工夫によって、出雲の太陽をたっぷり浴びたサトウキビは、しっかりと甘みを蓄えて育ちます。
地元で採れたサトウキビだからこそ、収穫してすぐにジュースにできる。この「究極の新鮮さ」こそが、PAIZAOで飲むカウド・ジ・カーナが特別な理由なのです。
まとめ:出雲で本場の「カウド・ジ・カーナ」を体験しよう!
今回は、サトウキビの知られざる魅力と、その美味しさを丸ごと味わえるジュース「カウド・ジ・カーナ」についてご紹介しました。
砂糖の原料というイメージが強いサトウキビですが、実は絞りたては栄養満点で、スッキリとした甘さが美味しい天然のエナジードリンク。その本場の味を、ここ出雲で、しかも地元で育ったサトウキビで味わえるのは、とても贅沢な体験です。
ぜひ一度「PASTELARIA PAIZAO」に足を運んで、タキナミさんの情熱が詰まった特別な一杯を味わってみてはいかがでしょうか。きっと、サトウキビの新しい魅力に出会えるはずです。

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